口座開設の手続き

主な証券会社とその特徴を踏まえてあなたの口座を開設する証券会社が決まったら、その証券会社に口座開設を申し込みます。

その手順を説明します。

①証券会社から資料を請求します。

 証券会社が決まりましたら、次は証券会社から資料を請求します。

「インターネット・トレーディング」サービスを提供している証券会社は、必ずホームページを用意していますので、メニューの中から資料請求コーナーをたどって資料請求の申し込みを行います。

②証券会社から届いた資料をよく読んで内容をよく理解します。

 通常は次のような資料が届きます。

1.「インターネット・トレーディング」サービス説明書

 この証券会社があなたに提供してくれるサービスと取引口座を持つことで必要となる費用の内訳等の全体像が説明されています。

2.約款・規定集

 この証券会社と契約する上での決まり事が詳細に明記されています。

3.MRF目論見書

 MRF(マネー・リザーブ・ファンド)とは総合証券口座の事で、あなたがこの証券会社と契約して開設する口座そのものの事です。

あなたは銀行に給与振込み用口座を持っていると思いますが、それと同じ物です。

株の売買を行った時の決済はこの口座から行われます。

4.通信取引・総合取引申込書

 この証券会社に、MRF総合口座を開設するための申込書です。

5.お取引に関する届出書類

 あなたの口座を開設する上での附帯的な申請書です。

 内容としては、以下の2つの申請項目が盛り込まれています。

 ・上場会社、店頭公開会社にあなたの関係者がいる場合の申告書:

  これはインサイダー取引を防止するための申告書です。

 ・課税方法申告書:

  源泉分離課税か申告分離課税の申告書です。
-源泉分離課税とは、源泉徴収と分離課税を併せて行う課税方式
源泉徴収-売買益が発生した時は清算時に売買益と同時に
税金が徴収されます。
売買損が発生した時は清算時に損金控除と同時に
税金が返還されます。
-他の所得と無関係に売買損益に課税されます。
-申告分離課税とは、自分で確定申告をして、売却額から
購入額や手数料などを差し引いて、その差額に課税するというものです。

 すなわち、資料の1.2.3.に目を通して良く理解できたら、4.と5.に署名して、運転免許証等の身分を証明できる書類を併せて送付する事になります。

 ここで、「特定口座制度」を説明します。

 これを指定した場合は、上記の源泉徴収を証券会社が行い証券会社から送られてくる特定口座年間取引報告書により、簡便に申告簡易申告口座を行うことができます。

 また、その特定口座における上場株式等の売却による所得は申告不要とすることもできます。

 ただし、年間取引額が売買損となった場合は、以降3年間の売買結果と相殺して課税申告が可能ですが、この場合は、売買損を確定申告しておく必要があります。

 なお、売買損を確定申告した場合はその控えを以降3年間の確定申告時に使用しますので、くれぐれも紛失しないでください。

③口座の開設

 口座開設申込書を送付してから1週間前後で、証券会社から口座開設完了の通知が届きます。

 通知書には、あなたの口座の口座番号とログインID、パスワードが明記されています。

ですから、この通知書は非常に重要ですから、大切に保管して下さい。

 さて、あなたに付与されたログインIDとパスワードで証券会社のホームページにログインできるか、さっそく、ログインしてみましょう。

 無事ログインできたら、これで、名実ともにあなたは自分の専用口座を持った事になります。

 なお、あなたに付与されたパスワードはあなた固有のパスワードに変更することが可能です。

ツ黴€ ですから、セキュリティ上の備えとして、定期的にログインするためのパスワードを変更します。

 パスワードを変更した際は、新しいパスワードは必ず控えておきます。

 パスワードを忘れたり紛失したりするとその手続きに余計な時間が必要となります。

 株取引の場合は、買い時(仕込み時)のタイミングが非常に重要です。

 株購入時にログイン出来ない、などが起きないようにパスワードの管理は特に注意してください。

④株売買資金の入金

ツ黴€ 株の売買を行う時はそのための資金は事前に入金しておく必要があります。

 そこで、あなたの口座が開設されたらその口座に売買資金を入金しておきます。

それでは、次は実際に株を購入する流れを説明しましょう。

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