株の銘柄をスクリーニングする
○どこを見極めて銘柄選びと売買をすべきか
株を始めるうえでポイントとなるのは、買うべき銘柄と売買ポイントです、
すなわち、次のような銘柄を選びます。
●銘柄の選択:業績の良い会社
●トレンド:上昇トレンド
●サイクル:売られていて割安
●人気:売買高が増加している
本文でも詳細に説明していますが、その概要をここでご紹介します。
プロセス | 銘柄の選択 |
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ここでは業績が向上している会社を選びます。 業績の良し悪しは業績に関する各指標を通して判断します。 優れた指標が多い企業ほど、投資の候補となります。
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売上高 | 営業・営業外活動による収入 |
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売上高成長率 | 昨年度からの伸び率 |
営業利益 | 売上総利益-費用 |
経常利益 | 営業利益+営業外収益-営業外費用 |
経常利益成長率 | 昨年度からの伸び率 |
売上高営業利益率(%) | 営業利益/売上高X100 |
売上高経常利益率(%) | 経常利益/売上高X100 |
株主資本 | 貸借対照表の資本の部の合計 資本金,資本準備金,利益準備金,その他剰余金 |
株主資本比率(%) | 株主資本/総資産X100 |
株主資本利益率(ROE)(%) | 株主資本/当期利益X100 |
総資産 | 貸借対照表の資本と負債の合計 |
総資産利益率(ROA)(%) | 利益/総資産X100 利益:営業利益、経常利益、当期純利益など |
株価収益率(PER)(%) | 株価/1株当たり当期純利益X100 |
株価純資産倍率(PBR)(%) | 株価/1株当たり株主資本X100 |
配当利回り(%) | 1株あたりの年間配当金額/株価X100 |
1株当り当期純利益(EPS) | 当期純利益÷発行済株式数 |
1株当り純資産 | 純資産/発行済株式数 |
1株当り配当金 | 配当金/発行済株式数 |
プロセス | 銘柄のトレンドの確認 |
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ここでは株価のトレンドを確認します。 トレンド:上昇、下降 |
移動平均線 | 一定期間の株価の平均値を結んだ線移動平均線が上昇:トレンドが上向く兆候 移動平均線が下降:トレンドが下向く兆候 |
ゴールデン(デッド)・クロス | 短期移動平均線と長期移動平均線が交差すること。短期線が長期線を↑抜く:トレンドが上向く兆候 ” が ” を↓抜く:トレンドが下向く兆候 |
移動平均乖離率 | 前日の株価と移動平均線の差安値で乖離が大:トレンドが上向く兆候 高値で乖離が大:トレンドが下向く兆候 |
DMI | 株価の14日間の高値安値を元にして 市場の方向性とトレンドの強さを判断する指数です。トレンドが上向く兆候: ・上降してきた+DIが-DIと入れ替わる ・+DIが更に ADXを上抜く トレンドが下向く兆候: ・上降してきた-DIが+DIと入れ替わる ・-DIが更に ADXを上抜く |
エンベロープ | 移動平均線の上下に、一定幅の乖離線を併記したチャート図 乖離線は平均線と株価の差-5%↑抜き:トレンドが上向く兆候 +5%↓抜き:トレンドが下向く兆候 |
ボリンジャーバンド | 移動平均線の上下に、一定幅の乖離線を併記したチャート図 乖離線は一定期間の終わり値の標準偏差-2σ↑抜き:トレンドが上向く兆候 +2σ↓抜き:トレンドが下向く兆候 |
ピボット | 株価の中心をピボットと呼ばれる中心点と捉え、 支持線(B1,B2)・抵抗線(S1,S2)を上下に併記したチャート図 短期的なチャート図ですが、長期的にはトレンドを捉えることができます。株価が↑向きでレンジが狭くなる:トレンドが上向く兆候 株価が↓向きでレンジが狭くなる:トレンドが下向く兆候 |
パラボリック | SAR(ストップ・アンド・リバース)ラインを使用して、 売買を行う指標です。↓向きラインが日足と交差:トレンドが上向く兆候(買い) ↑向きラインが日足と交差:トレンドが下向く兆候(売り) |
グランビルの法則 | 移動平均線と株価のトレンドから売買のタイミングを 8種類にパターン化した分析手法 (ここでは6種類紹介します。)上昇トレンド: 移動平均線:上昇、株価:移動平均線を上へ↑ :上昇、 :移動平均線を↓ :上昇、 :移動平均線を下回らずに↑ 下降トレンド: 移動平均線:下降、株価:移動平均線が下へ↓ :下降、 :移動平均線を上回り↑ :下降、 :移動平均線を超えずに↓ |
一目均衡表 | 一定期間の高値・安値の平均値を元にして、5つの指標から構成されるチャート図上昇トレンド: 均衡表の好転:転換線が基準線を↑抜け 雲抜け:終値が雲を↑抜け 遅行スパン好転:遅行スパンが26日前の日足を↑抜け 下降トレンド: 均衡表の逆転:転換線が基準線を↓抜け 雲抜け:終値が雲を↓抜け 遅行スパン逆転:遅行スパンが26日前の日足を↓抜け |
プロセス | 株価のサイクルの確認 |
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ここでは株価のパフォーマンスを確認します。 パフォーマンス:安すぎ、高すぎ |
MACD | 2本の移動平均線を組合わせた分析手法 ここでの移動平均線は、指数平滑平均(しすうへいこつへいきん)の値買いポイント(割安ポイント) ・MACDがSIGNALを上抜く。 ・両方の線がゼロのラインを上回る。 ・MACDのトレンドが上昇転換する。 売りポイント(割高ポイント) ・MACDがSIGNALを下抜く。 ・両方の線がゼロのラインを下回る。 ・MACDのトレンドが下降転換する。 |
サイコロジカルライン | 12日間で前日より値上がりした日数を期間日数で割る。買いポイント(割安ポイント) ・25%以下(12日中で3勝9敗) 売りポイント(割高ポイント) ・75%以上(12日中で9勝3敗) |
RSI | 一定期間の値動き(何円高、何円安)の平均値の合計に 対する上昇幅の平均値の割合買いポイント(割安ポイント) ・30%以下 売りポイント(割高ポイント) ・70%以上 逆行現象 相場のトレンドとRSIの方向が逆の動きをする現象 |
ストキャスティクス | 過去のある期間の株価をもとに、今後の株価の上昇/下降を 判断するもので、2本のラインでその傾向を表します。買いポイント(割安ポイント) ・%Kと%Dが共に20%を下回っている ・%Dが反転する ・%Kが%Dを下から上に突き抜ける↑(G.C) 売りポイント(割高ポイント) ・%Kと%Dが共に80%を上回っている ・%Dが反転する ・%Kが%Dを上から下に突き抜ける↓(D.C) |
スローストキャスティクス | ストキャスティクスを更に3日移動平均で平滑化した指標買いポイント(割安ポイント) ・%Dと%SDが共に20%を下回っている ・%SDが反転する ・%Dが%SDを下から上に突き抜ける↑(G.C) 売りポイント(割高ポイント) ・%Dと%SDが共に80%を上回っている ・%SDが反転する ・%Dが%SDを上から下に突き抜ける↓(D.C) |
プロセス | 銘柄の人気の確認 |
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ここでは銘柄の人気を確認します。 人気:買われている、売られている |
出来高 | 株の売買の取引量のことを言います。 出来高と株価には次のような関係があります。 ・出来高を伴って 価格が上昇した: 多くの買いが入ったので、下落しにくい。 但し、今後の利益確定売りが多くなり上値が重くなる。 ・出来高を伴わずに価格が上昇した: 更に上昇の可能性がある。 ・出来高を伴って 価格が下落した: 多くの売りが出たので、価格が上昇しやすくなる。 ・出来高を伴わずに価格が下落した: 買いが薄かったために、下落が大きかったが戻りやすい。買いポイント ・出来高を伴って価格が上昇した:売りポイント ・出来高を伴って価格が下落した: |
価格帯別出来高 | 出来高を価格帯別に表示したもの。 出来高が多い価格帯はチャートの位置によって、 支持価格帯や抵抗価格帯の役割を担う事があります。買いポイント ・支持価格帯で株価が反転した 売りポイント ・抵抗価格帯で価格が下落した |
ボリュームレシオ | 出来高全体のなかで上昇時出来高の占める割合を指標としています。買いポイント ・30%以下 売りポイント ・70%以上 |
モメンタム | 価格の変化率で、当日の終値から一定期間前の終値を引きます。買いポイント ・ゼロラインより上で反転する 売りポイント ・ゼロラインより下で反転する |
強弱レシオ | 一定期間の株価から相場のエネルギーと人気を指数化したもの。買いポイント・BレシオがAレシオを下抜き 売りポイント ・BレシオがAレシオを上抜き |
ROC | 株価をN日前の価格で割ったものをチャート化したもの。 買いポイント ・100%を上抜け 売りポイント ・100%を下抜け |