ウナギ、お前もか、「買い手がつかず」異常事態
ウナギが余る異常事態
今年の異常高気圧による酷暑は多くの犠牲者が出ていますが、
今だ収まる気配がありません。
このような時に頭に浮かぶのは何かを食べて、
この難関を乗り切ろうというもの。
そんな折にいつもの土用の丑(うし)の日(20日)を迎えて、
さぞかし、うなぎの話題が盛り上がる時期ですが、
今年はこちらも異変を迎えています。
国産ウナギが記録的な不漁で手に入らないとの情報に反して、
「実はウナギが売れずに余っている」との声が、
宮崎の養鰻(ようまん)漁業者から出ているのです。
宮崎県は全国3位の生産量を誇っています。
ここではシラスウナギの漁獲量が前年比で4分の1に減ったため、
当初は「需要に対して出荷数が足りなくなる」との予測でした。
しかしふたを開けると、国産が売れずにだぶついているのです。
「買い手がつかずに、多くのウナギが余る異常事態」なのです。
原因は値段の高騰で値段の安い外国産に需要が移ったためとの事です。
実は数年前から外食店の多くが、仕入れを外国産に切り替えていました。
その影響が顕在化したのです。
確かに、そこまで味にこだわらない人たちは手軽にうなぎを楽しめる
お店を選びますから、お店もその動きに敏感に対応して来たのでしょう。
ともあれ、いつでもおいしいウナギを手に入れて、
この暑い夏を乗り切りたいものです。