市況分析、テクニカル分析、ファンダ分析

決算書で見るべき重要ポイントを解説

はじめに

株式投資を行う上で、企業の決算書を読むことは避けて通れません。決算書は企業の健康状態を示すカルテのようなもので、投資判断に直結します。しかし「数字ばかりで難しい」と感じる初心者も多いでしょう。本記事では、決算書の中で特に注目すべきポイントを解説し、実際の投資にどう活かせるかを紹介します。

決算書の基本構造

決算書は大きく「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BS)」「キャッシュフロー計算書(CF)」の3つから成り立ちます。

  • 損益計算書(PL):売上や利益の状況を示す。
  • 貸借対照表(BS):資産と負債のバランスを示す。
  • キャッシュフロー計算書(CF):現金の流れを示す。

注目すべきポイント

  1. 売上高の推移:前年同期比や過去数年の成長率を確認。
  2. 営業利益率:本業の収益力を測る指標。10%以上なら優良とされるケースが多い。
  3. 自己資本比率:財務の健全性を示す。40%以上あれば安定的。
  4. 営業キャッシュフロー:黒字であれば本業が利益を生み出している証拠。

実践例

例えばA社の決算書を見ると、売上高は年10%成長しているが、営業利益率は5%に留まっているとします。この場合、成長性はあるが収益性に課題があると判断できます。逆に売上横ばいでも営業利益率が高い企業は効率的に稼げる体質を持つといえます。

注意点

決算書の数字は一時的な要因で上下することもあります。単年だけで判断せず、複数年の推移を見ることが重要です。また、業界ごとに基準が異なるため、同業他社との比較も欠かせません。

まとめ

決算書は数字の羅列ではなく、企業の物語を語る重要な資料です。売上・利益・財務健全性・キャッシュフローの4つを意識して確認すれば、投資判断の精度は大きく向上します。

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