市況分析、テクニカル分析、ファンダ分析

営業利益率が高い企業は投資価値あり?

はじめに

企業の収益力を測る上で重要な指標のひとつが「営業利益率」です。これは売上高に対してどれだけ効率的に利益を上げているかを示す指標であり、投資家にとって企業の実力を判断する大きな材料となります。本記事では、営業利益率の基本的な意味、注目すべき基準、そして投資判断への活かし方を解説します。

営業利益率の基本

営業利益率は「営業利益÷売上高×100」で算出されます。営業利益は本業によって稼ぎ出された利益であり、企業のコアな収益力を反映します。例えば営業利益率が20%の企業は、100円の売上から20円の利益を確保しているということです。

高い営業利益率の意味

営業利益率が高いということは、製品やサービスに競争力があり、コスト管理が優れている可能性を示します。特にブランド力の強い企業や独自技術を持つ企業は高い営業利益率を誇ることが多いです。

実践例

アップルやマイクロソフトといった米国のハイテク企業は営業利益率が20%以上と高水準で推移しています。これは製品の価格競争力とブランドの強さによるもので、投資家から高く評価されています。日本企業でもキーエンスのように高利益率を維持している企業は、安定した投資対象とされます。

注意点

営業利益率が高いからといって必ずしも安全とは限りません。一時的な為替変動や原材料価格の低下によって利益率が上振れする場合もあります。また、景気後退局面では利益率が急低下するリスクもあります。

まとめ

営業利益率は企業の本業の強さを示す重要指標です。長期的に高水準を維持できる企業は投資価値が高いといえますが、単年の数値に惑わされず、継続性と業界比較を意識することが大切です。

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