どんな株を選ぶか?
効率的なスクリーニングの方法
あなたは、これから株を始めたい方ですか、
これから株を始めたい方にとって、一番の不安は何でしょうか。
・どうやって株を買えば良いのか。
・どの株を買えば良いのか。
・本当に儲かるのか。
本当に不安は尽きないものですが、ここではどの株を買えば良いのかについて、参考になるツールをご紹介します。
○優良な銘柄をどうとらえるか。
まず、優良な銘柄とはどのような銘柄のことでしょうか。
「これ以上値下がりしない株価のことだろ!」と言われそうですね。
まさにその通りですが、それを何によって裏付けるかです。
それでは、以下のチャートとテクニカル指標をご覧下さい。
チャートはソフトバンク(9984)の移動平均線13週足で、
テクニカル指標は売買高、ボリューム・レシオ、RSIです。
テクニカル指標とは、その銘柄の株価が今高値なのか低値なのかを、定量的かつ客観的に判断しようとする技法ですが、これらの指標の意味などは当サイトの各コーナーでご確認ください。
株価の現在の高低を判断する上で基本となるのは、株価の大きな傾向(トレンド)を捉える事から始まりますが、それを見極めるために13週足チャート図を選んでいます。
このチャート図で読み取れることは次のようなことです。
・株価が上昇している時の株価は移動平均線の上を遷移している。
・移動平均線からの差異(これを乖離と言います)が最大になったところから株価は
下降を始めている。
・株価が下降している時の株価は移動平均線の下を遷移している。
次に、このチャートに沿ったテクニカル指標の傾向としては次のことが読み取れます。
・株価が上昇している時は、売買高、ボリューム・レシオ、RSIも共に上昇している。
・ボリューム・レシオとRSIが共に50%を超過した時に株価の上昇が著しい。
すなわち、このようなテクニカル指標の値が上昇を始めて、株価が上昇し始めた銘柄を優良な銘柄と捉えることとします。
○優良な銘柄をどうやって掘り出すか。
では、このようにテクニカル指標の値が上昇を始めて、株価が上昇し始めた銘柄をどのように探し出せば良いのでしょうか。
このような、銘柄の抽出の事を一般には「スクリーニング」と呼んでいます。
あなたが、これから株を始めるに当たって、日頃から頭を悩ましPCに張り付いて行う作業のほとんどは、実は、この「スクリーニング」かも知れません。
しかし、たまの週末に夕方から始めて夜が明けた頃になっても、これといった銘柄を探し出せないまま悲壮感と疲れで寝床に入る経験をするかもしれません。
つまり、上記のような見極め方を決めたとしても、それに見合った銘柄の選択、いわゆる十分なスクリーニングができずに終わっている事が多いのです。
○スクリーニングの方法
それでは、スクリーニングの方法をいくつか紹介してみます。
1.「会社四季報」「日経会社情報」を活用する。
この方法が非常に一般的な方法です。
このツールのCD-ROM版では、スクリーニングを行う上での抽出条件が豊富に用意されており、様々な角度から、銘柄の主種選択を行う事が可能です。
しかし次のようなネックがあります。
有償であること。
四半期毎に購入が必要となります。
日々のデータのダウンロードが必要です。
抽出条件を使いこなすためには、慣れが必要です。
あなたは、本当にこの作業を毎週できますか。
特に、会社帰りに同僚と一杯やって酔った頭で帰宅した週末等は、株どころではなく、このような作業は面倒くさくて手が届かないのではないでしょうか。
しかも、これらは正確なスクリーニングを行うための前準備作業であり、スクリーニングはこの作業の後で無くては出来ないのです。
2.インターネットのサービスを活用する。
現在、銘柄のスクリーニング的なサービスを提供しているサイトがいくつかあります。
しかし抽出条件が限定的であるため、更なる絞込みはユーザーが行わなければなりません。
このように1.と2.は、使い込むにはネックがありすぎるようです。
そこで、ご紹介したいのが証券会社のスクリーニング機能なのです。
3.ネット証券会社のサービス機能を使う。
ネット証券会社のスクリーニング機能共通して以下のような特徴があります。
・会社の業績に関連した項目をスクリーニングの選択項目としているもの。
・テクニカル指標によるスクリーニング機能までサポートしているもの。
そして、これらの選択項目を選択するだけで、銘柄の抽出はスクリーニング機能が
行うというものです。
したがって、ほとんどの機能ではスクリーニング技法に関する深い知識は不要となっています。
ただし、「PER」「ROA」「売上高経常利益率」等の業績を分析する
項目に関する予備知識が持っていないとこれらの機能は使いこなせないことから、
別途、ご自身でこれらの予備知識を学んでおく必要があります。
それでは、各証券会社別のスクリーニング機能でサポートしている項目を以下にまとめます。
証券会社 | 財務関連項目 | テクニカル項目 その他 |
---|---|---|
マネックス証券 | 連PER 単PER 単PBR 決算月 売上高成長率 経常益成長率 経常益成長率 流動性 |
株主優待情報 権利確定月 |
松井証券 | BPS PBR PER 連結PER ROA ROE 売上高伸率 経常利益伸率 配当利回り |
移動平均乖離率(5日) 移動平均乖離率(25日) 株価位置 株価暴落率 信用倍率 対日経平均ベータ値 流動性(25日) |
みずほインべスターズ証券 | 予想売上高 予想営業利益 予想経常利益 予想当期利益 予想配当利回り 予想1株当り配当金 予想1株当り利益 資本金 時価総額 実質1株配当金 1株当り株主資本 株価純資産倍率 株主資本利益率 |
株価暴落率 RSI ボリュームレシオ |
大和證券 | 予想売上高 予想営業利益 予想経常利益 予想当期利益 予想配当利回り 予想1株当り配当金 予想1株当り利益 資本金 時価総額 実質1株配当金 1株当り株主資本 株価純資産倍率 株主資本利益率 |
株価暴落率 RSI ボリュームレシオ |
コスモ証券 | PER PSR ROE 売上高経常利益率 売上高伸率 経常利益伸率 売上高 純利益 1株利益 純利益連単倍率 PBR BPS ROA 売上高純利益率 株主資本比率 純利益伸率 経常利益 配当利回り 1株配当金 売上高連単倍率 |
株価 株価位置 移動平均乖離率 移動平均デッドクロス RSI %D 信用倍率 ボリュームレシオ サイコロジカルライン 週間暴落率 時価総額 株価移動平均 株価移動ゴールデンクロス 出来高移動平均倍率 %D %slowD 証金貸借倍率 対日経平均ベータ値 月間暴落率 |
野村證券 | PER 連結PER PBR 配当利回り 売上高伸率 経常利益伸率 ROE 経常利益 純利益 売上高 売上高経常利益率 売上高純利益率 純利益連単倍率 売上高連単倍率 株価 株価位置 最低投資金額 流動性・25日 時価総額 |
RSI %D 信用倍率 13週移動平均乖離率 26週移動平均乖離率 5日移動平均乖離率 25日移動平均乖離率 ゴールデンクロス デッドクロス 対日経平均ベータ値 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 直近株価終値 株価変化率 配当利回り 単独PER 単独PBR |
もう一度繰り返しますが、証券会社のスクリーニング機能はそのほとんどが口座を開くだけで(つまり無料で)自由に利用が出来るのです。
ぜひ、この機能をあなたの武器として、お宝銘柄を掘り出してください。
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